Case 20 皮膚炎を生じた犬

Case 20 皮膚炎を生じた犬

2~3ヶ月前から、腹部にかさぶたがあり、どんどん広がっている。
痒みもあるとのことで来院。
今までこのような症状を起こしたことはないとのこと。

20-01

腹部には炎症による、広範な色素沈着と、周囲には炎症性の分泌に伴うかさぶたがあり、
また膿疱(にきびのようなもの)を多数認める。
またフケも多量に認める。

20-02

細菌性の皮膚炎を疑ったが、初発にしては感染の範囲が広く、
また炎症の程度も強いために、念のために患部から膿を採取し、
抗生剤の感受性検査を行い、その結果最良の薬を選択し治療開始とする。

20-03

治療1週間後には色素沈着は残るものの、大幅な改善が認められたため、
さらに2週間分の抗生剤を処方し治療終了とした。