「すももの種」を食べてしまった。ということで来院された。
来院時は臨床的な症状は見られません。
レントゲン所見では、はっきりとした陰影は確認できないようです。
「確実に食べてました」と強い確認が取れているため、
内視鏡での異物摘出を実施しました。
胃の中に入ったところ。
(大彎部~幽門に向けて)
クルッと回転して、胃の入り口をチェック
(噴門部を確認)
ん? なにやら怪しいものを発見。もう少し接近してみましょう。
画面左上に、もやもやした異物を確認。
これから摘出を試みます。
がっちりと鉗子で捕まえ、摘出中。
取り出した異物はこれ。
これは詰まってしまう可能性が充分ありますね。
内視鏡は、開腹手術と違って大きく切開する必要もないです。
ですから、動物のダメージも少なくて安全ですよ。
ただし、すべてが適応ではないのが残念なのとこです。
このワンコは、じつは。
以前にも異物誤食をしており、開腹手術を実施しています。
そういう癖のある子は注意が必要ですね。