Case 31 排便困難になった犬

Case 31 排便困難になった犬

排便困難にて来院される。
出てくる便は、小さくて球状のものが少量。
踏ん張ってもなかなか出せない様子。
直腸検査を行い、肛門の右側に会陰ヘルニアを発生していることを確認したため、
手術にて整復を実施。

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手術部位。肛門の左右にふくらみを認める。

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肛門の右側。会陰部の筋肉が非常に脆弱である。
会陰ヘルニア部分には、液体の貯留と直腸の変移が認められた。

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内閉鎖筋、肛門挙筋、外肛門括約筋を用いヘルニア孔の整復を実施。
しっかりと閉鎖できている。

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肛門の左側。右ほどではないが、こちらもヘルニア孔を認める。
同様に液体の貯留も認められた。

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同様に、内閉鎖筋、肛門挙筋、外肛門括約筋を用い整復。
こちらのほうが、筋肉もしっかりしており容易に閉鎖が行えた。

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手術翌日の様子。やや痛々しい感じがあるが良好である。
この2週間後に抜糸を実施。ヘルニア再発もなく排便も良好である。