一般外科

一般外科

一般外科は、内科治療では改善がでない疾患や外傷に対して手術を行います。
消化器外科、生殖器外科、肛門外科、乳腺外科、外傷外科、口腔外科・眼科外科・皮膚移植手術など、様々な科目の外科手術を行います。
当院には、日本大学生物資源科学部研究協力員の委嘱を受けた経験豊富な外科のスペシャリストが在籍しており、専門性の高い特殊手術も多数行なっております。

手術への取り組み

当院では「心身ともに負担をかけない手術」を心がけております。
体への負担を配慮した麻酔管理や栄養コントロール、また精神的な負担も軽減できるよう、不安や痛みを緩和するためのケアを行なっております。
当院は専用の手術室を備え、さまざまな器材を用意しております。
また手術の内容によっては外部から専門的なスペシャリスト(外科医、麻酔医)をお呼びしております。

しっかり栄養を摂った状態で

術前にご飯を食べられる子と食べられない子とでは、手術の成功率や術後の回復力に影響します。
食べるという行為は、栄養摂取はもちろん、動物たちが生きようとする活力そのものです。
そのため、当院では出来るだけ術前にご飯を食べられる状態まで体調の改善を目指した上で手術を行なっております。
また、術後も点滴や専用の栄養食を用いて、できるだけ早く食事ができる状態まで回復するようしっかりとサポートしております。

不安の少ない状態で

術前術後の動物たちは、体調不良である上に、ご家族様が近くにいない状態に不安を感じてしまいます。そこで、動物たちが少しでも安心して過ごせるよう、静かで快適な環境作り、また、動物たちの気持ちに寄り添った不安を和らげる接し方を心がけております。
また、手術前の鎮静は一般的にはオペ室で行いますが、当院ではそれぞれの動物たちの寝床で行い、スタッフが抱っこした状態で手術室まで移動しています。
また、必要に応じて、不安を緩和するお薬を用いる場合もございます。

痛みの少ない状態で

痛みは心身ともに動物たちに負担をとなるものであり、手術の成功だけでなく術後の回復にも大きく影響を与えます。
当院では、必要に応じて適切なお薬を投与できますよう、抗不安剤や痛み止めなど様々な種類のお薬をご用意しております。
また、術後の痛みを限りなくゼロにするためのペインコントロールに力を入れており、常に動物たちの様子を適切に管理し、必要に応じてアイシングや固定などを用いて、痛みの緩和を行なっております。

当院の手術時の感染対策について

当院では、手術を受けられるすべての患者様に、安心して治療を受けていただけるよう、感染予防を徹底しています。手術中に感染を防ぐことは、術後の回復に大きく影響する大切なポイントです。当院が行っている主な取り組みをご紹介します。

徹底した清潔環境の維持

手術に使用する器具や衣類は、専用の機械を使ってガスまたは高温・高圧でしっかりと消毒しています。また、器具が十分に滅菌されていることを確認するための検査も実施し、安全性を確保しています。特殊な器具については、専用の方法で丁寧に消毒を行い、万全を期しています。

感染を防ぐお薬(抗生剤)の使用

手術前に感染を防ぐため、抗生剤というお薬を適切なタイミングで患者様に投与します。このお薬は、手術中の感染を予防する効果があり、必要に応じて術中も追加で投与します。手術後には、感染の可能性がある場合を除き、必要以上にお薬を使用しないことで体に負担をかけないよう配慮しています。

手術部位の清潔な準備

手術を行う前には、広い範囲の毛を丁寧に剃り、皮膚をしっかりと消毒します。消毒には、皮膚にやさしく、効果の高い消毒薬を使用しています。この準備を丁寧に行うことで、感染リスクを最小限に抑えることができます。

特別なカバーで守る

手術中、手術部位以外の体の部分が汚染されないよう、清潔な布やカバーでしっかりと覆います。また、手術中に使用する道具も清潔に保つための工夫を施しています。このように細かな配慮を積み重ねることで、感染を防ぐ環境を整えています。
当院では、感染対策においても常に最新の知識を取り入れ、安全で安心な医療を提供することを大切にしています。

当院の動物外科手術について

安全で丁寧な手術の進行

手術の成功には、安全で丁寧な進行が欠かせません。当院では、手術中の感染を防ぐために徹底した消毒を行い、組織をできるだけ傷つけないよう細心の注意を払っています。例えば、手術中の出血は電気メスを使って確実に止血し、手術をスムーズに進められるよう努めます。

動物に優しいアプローチ

筋肉や骨を扱う際は、動物の負担を最小限にすることを心がけます。皮膚、皮下筋膜と皮下脂肪組織、筋肉、深部筋膜、腱と靭帯、関節包を切開や処理していくことになります。筋肉を大きく切ったり、無理に動かしたりすることを避け、できるだけ元の状態を保つよう丁寧に進めます。また、手術中に使用する器具も、動物に優しいものを選んでおります。

縫合技術と治りやすさへの配慮

手術後の傷がしっかり治ることは、動物の健康回復にとって重要です。当院では、傷口を丁寧に縫い合わせることで感染のリスクを下げ、皮膚や筋肉が自然に治るようにいたします。また、最適な縫合方法を選び、手術後の痛みや違和感を最小限に抑えてます。

正確な診断と事前準備

手術を成功させるためには、手術を行う部分の構造を理解しておくことが重要です。当院では事前にレントゲンや超音波検査を用いて診断を行い、その情報を基に手術計画を立てています。