Case82 犬 12 歳 フレンチブルドック

Case82 犬 12 歳 フレンチブルドック

硬いものを噛み続けると・・・・

元気と食欲が低下しているとのことで来院。
様々な検査を行い、歯が悪いこと以外で大きな異常はなかったため、歯の手術を実施しました。

硬いものを噛み続けた結果、ほぼ全ての歯で歯冠部分のほとんどを喪失している状態でした(咬耗、黄色○)。
その結果重度の歯石の付着、感染症(歯周病)を引き起こしており、これが痛みや不快感に繋がって、元気食欲が低下したと考えられます。

上顎臼歯を抜歯(黄色○)。
歯槽骨(歯を支える骨)が歯周病により溶けて、簡単に抜歯が出来るような状態でした。

抜歯したところに歯肉を使って縫合しています。
他の異常な歯も同様に抜歯を行い、縫合しました。
2日後に退院し、更に数日経過してから、元気食欲が改善しました。
歯が悪くなると、痛くて食事も出来なくなってしまいますので、歯みがきなどの日常のケアが大事になります。
また、定期的に病院で歯のチェックをして、必要に応じて歯石除去なども行い、歯の健康も維持できるようにしていきましょう。