Case84 猫 1歳 3 ヶ月 ブリティッシュ・ショートヘア 雄

Case84 猫 1歳 3 ヶ月 ブリティッシュ・ショートヘア 雄

前日から元気がなく、食欲も落ちてきているとのことで来院。

お腹を触ってみると膀胱がパンパンになっていることが判明。再度飼い主様に聞 いてみると、最近頻尿になっていたとのことでした。

レントゲン検査の結果は、以下の通りになります。

図 1.本症例の x 線画像
図2.お腹の臓器の位置(『イチからはじめる犬と猫の X 線検査』から引用)

図 2 の赤丸の場所に膀胱があるのですが、この症例では膀胱がとても大きく膨れ ていました。

次に尿検査をしたところ、尿の中に結晶(図 3)がありました。

他の検査も行い、『尿石症による尿道閉塞』と診断がつきました。 つまり、この結晶が大量に尿の中に出現したことで、尿の通り道が塞がってしまい 排尿できなくなっていました。

この後、尿の通り道にある詰まりを取り除いた後に治療を行い、すっかり元気にな りました。

この病気は、放置すると膀胱が破裂したり心臓が止まるリスクもある怖い病気です。 排尿の回数が増えたり、尿を出しづらそうにするなどの変化があった場合は、早め にご相談ください。